2011年12月

お正月

今年は辛卯(かのとのうさぎ)、辛い1年でした。
(辛卯年は60年に一度自然災害の起きやすい年と言われています)
“正月”をもって新しく切り替える事ができます。

良い事があった人、嫌な事があった人もいるでしょう。
毎年復活できるという文化を私たちは持っています。
人をだましたり恨んだりというマイナスな事を引き起こす前に
まっさらに出来る事は素敵なことです。

“復活できる文化”があるということは、円熟していく時の長さと
伝統があるということです。
物みな命があって、愛するものの死には特別な思いがあり、
先祖の霊に対する思いは大変強いものです。

春の豊穣は田の神様が、秋は山の神様が、そしてお正月は
お歳の神様が宿るのです。

仏教が入って来た時に、霊と神が分かれ、お盆とお正月になりました。
お歳の神様をお迎えした瞬間に、ネガティブな思いを全部捨て、
その思いを捨てるという事は、自分も相手も許すことになります。

お正月の門松の松は万年の緑で『永遠』の意味があり、
神が降りる“依代(よりしろ)”となるめでたい万年の松が
選ばれたのです。

松竹梅も依代で“竹”は若竹と言われる生命力(かぐや姫の
伝説にある様に)“梅”は雪があっても花を付ける特別な木。
しめ縄(地方によって、両絞りやごぼう絞りがある)も神が
依代として降ります。

正月三が日は、お歳の神様をお祝いしているので、
忌み言葉は使わずおめでたい言葉を使いましょう。

お正月の準備は今から年の暮れにかけてやりましょう!
“すす払い”は神様をお迎えするので家を浄化するためなので
手は抜けません。

“門松を飾る”のは28日までに準備をします。
一夜飾りは神様に失礼です。

「鏡餅」は早いほど良いので15日過ぎて20日の声を聞いたら
準備をするといいですね。お餅も一夜餅は嫌がられます。

菅原道真によって餅は"望月〔もちづき〕(満月)"に通じ、
縁起物としてお正月に飾られるようになりました。
橙〔だいだい〕、譲葉〔ゆずりは〕、裏白の葉(シダの葉)
などで飾られます。

譲葉は子孫への潔さを、シダは裏表がない=神に対しても
裏表がないという意味で用いられ、輪飾りと一緒に飾ります。

お正月のそういった物を見るのも楽しいですね。関東では
1月11日に鏡開きをします。
餅に亀裂が入ったら壊して割ります。割ったり砕いたりする
ので“鏡開き”と言います。

望月に刃を入れてはいけません。また、「歯固め」と言って
硬いものをそのまま戴きます。

『雑煮』―神様のお下がりを戴きますという意味で、関東では
切りもちを焼いて入れ、京都はとろけるような餅をそのまま戴きます。

三が日は「祝い箸」を使いましょう。
両端が削られているのは一方は神様、一方は私たちが戴く
様になっています。神人共食なので改まります。

また柳で出来ているのでしなやかで折れない=神と自分の
関係は折れないという事です。
だから人生真っ逆さまでも死んではいけない。

この日を持って全て入れ替わることができます。子供達に、
お正月の祝い箸の由来を話して欲しい。
その子が死のうと思った時に踏みとどまることが出来ます。
自殺防止の意味は深いです。

「おせち料理」1月1日、3月3日、5月5日のぞろ目のお節句の
中で、華やかな料理で残ったのがお節料理です。
この時は、釜戸の神様がお休みなので女性は手を抜いていい
ので保存がきくお料理となっています。

お節料理には、其々意味が託してあります。
では一つずつ見ていきましょう。

*田作り・・・子だくさん。豊穣。
*黒豆・・・まめに働きますように。勤勉
*かずのこ・・・子々孫々繁栄しますように。
*伊達巻・・・巻物→知識を増やせるように。
*ハス・・・穴があいているので、先見の目がありますように。
*くわい・・・実のわりに芽が大きい。めでたい。
*鯛・・・めでたい。
*海老・・・腰が曲がるほど長寿。腰を低く生きる。傲慢にならない様に。
*きんとん 金団・・・金の布団。生涯お金に困らない様に。
*こんぶ・・・よろこんぶ。
*おたふく豆・・・多い福。
*うなぎ・・・うなぎ昇り。
*おなます・・・大根の白とにんじんの赤で、紅白でおめでたい。
*紅白のかまぼこ・・・紅白2色でおめでたい。
*やつがしら・・・人の頭となれ。
*さといも・・・小芋が沢山付くので子だくさん。
*ごぼう・・・地にしっかり根を張る。
*きんかん・・・お正月の定番ではないが、喉を守る薬効。

いかがですか?こういった事を子供と話しながらお正月を
過ごせるのは素敵な事ですね。
子供がおせち料理は嫌いと言っても、神々との食事の日で
ある事を伝える必要があります。

1月1日は家族の日、お雑煮を食べるまでは家族で祝う時間で
年が改まる1月1日だけは、家にいてもらうようにするという
事を子供に刷り込んでおく必要があります。

またそういう家風をつくると良いです。
成人式までは、親の言う事を聞いてもらうという家風にする。
本質的なものを伝える必要があります。

「羽子板」の羽は勝ち虫であるとんぼの羽で、
とんぼは極楽をスイスイと飛んでいる様に見えるので極楽とんぼ
と言われます。

羽つきの羽は、無患子(むくろじ)の実が使われ、子が患わない
ようにと無病息災の意味です。

「三が日」はお歳の神様をお迎えしているのでお祝い事なので
ケンカはやめましょう。
いがみ合いは止めましょうと言ってあげられるのがさくら会です。

言葉もお祝い事の言葉を使いましょう。
「出口」ではなく「お開き口」、「するめ」ではなく「あたりめ」。
俗世のそういったものに染まらない日でありましょう。

「若水」とは、一番初めに汲む水の事で、神様や仏様にお供えします。
前述の意味(雑煮)を持ってその水でお雑煮を作ります。

「おめでとう」は最上級の言祝ぎの言葉で、春に芽が出る→命が芽吹く、
新しい命が生まれるという意味です。

沢山の人から「おめでとう」を子供と共に聞くことが素晴らしいです。
人から褒めてもらえない、おめでとうをもらえない日蔭者は悲しい
ということです。

赤ちゃんができたら隠さず話して沢山の、「おめでとう」を
もらいましょう。
喜んでもらえる結婚をすることが大切です。
母もこの言葉をもらえるのは幸せです。

お正月は、下着から何から真っ新に変えましょう。

「初夢」1月2日と3日に見る夢。一富士二鷹三茄子は
昔からのことわざで、夢に見るものの中でめでたいものの
順番をいいます。

1.富士(神の山)
2.二鷹(高く飛べ/鳥の王)
3.三茄子(物事が成る)

悪い夢を見た時には、宝船を川に流すか、宝船を書いて
お焚きあげをするか、自宅で焼く。
縁起の悪いものをもらったり、無縁仏の位牌など、神社で
お焚きあげするのが良い。
神社のお札も有効期限は1年で、1年過ぎたらお焚きあげします。

最後に・・・
“お正月”を語る時、命の尊厳や家族の大切さ。
家族がいなくても魂の部分で繋がりとしての人の役割が
あります。

今日は妊婦の人が二人来ていますが、次の世代に向けて
話をできる時間がうれしい。

インターネットの検索では伝える事ができない「お正月」を
語れるさくら会です。

魂として生きる時に、文化的薫りがどれだけ役立つか。
インドの源流と日本の神々の源流は同じです。

たったひとつしかないさくら会。
今日のこの話がどれほど大事かもっと皆さんに伝えてほしい。
この子たちの命がすこやかに育つことを願います。

皆さんは、自分の魂を救い次の人への貢献が必要です。
死ぬ時は、魂の貢献ポイントしか残らないのです。

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