2011年8月

被災者の御遺体も上がっていないこの8月、
「お盆」をテーマとさせていただきました。

愛する人を想う気持ちはいつの世も変わりません。
お盆の中にどういうことが込められているのかをお話します。

古神道では、古くから先祖を想う気持ちから先祖供養をしていたが、
推古天皇、聖徳太子の頃、仏教が入った時期に盂蘭盆の話が入ってきた。
仏教はインドから中国と入ってきたので中国で作られた話が加味された。  
お盆の行事はお釈迦さまの弟子の一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)が
母を救う話に由来しています。

十大弟子の一人、目連尊者は毎晩亡き母が夢枕に立つ母を
神通力により亡き母の行方を探すと、母は餓鬼道に落ち、
肉は痩せ衰え骨ばかりで地獄のような苦しみを得ていた。

目連は神通力で母を供養しようとしたが食べ物はおろか、
水も燃えてしまい飲食できない。
目連尊者は釈迦に何とか母を救う手だてがないかたずねた。

すると釈迦は、

『お前の母の罪はとても重い。生前は人に施さず自分勝手
だったので餓鬼道に落ちた』

として、地獄の亡者に対して塔婆を立てなさいと言った。

『多くの僧が九十日間の雨季の修行を終える七月十五日に、
ご馳走を用意して経を読誦し、心から供養しなさい。』

と言った。

目連が早速その通りにすると、目連の母親は餓鬼の苦しみ
から救われた。(盂蘭盆経)

また、釈迦の十大弟子の一人阿難は、釈尊の説法を最も
多く聞いたため、多聞第一(聞くことに最も優れる者)と
称され、釈尊のそばで聞き続けた教えを、

優れた記憶力で語り続けたものが経典となった。
経典は、「如是我聞(にょうぜいがあもん)」(私はこのように
釈尊から聞いた)という言葉で始まりますが、この「我」とは
多くは阿難のことです。

瞑想していると、餓鬼が出て来て脅かされる。
そこで釈迦に相談すると、六道輪廻の中で最低の餓鬼道の
ものに施しをすればよい。ということから『お施餓鬼』が生まれた。

これらふたつがごっちゃになって今のお盆が行われています。
私たちは、お盆を先祖供養と考えていますが、この様な理由で
『お施餓鬼』も行われているというわけです。

それまでは仏教色は強くなかったが、江戸幕府が檀家制度を
押して仏教色が強くなっていったのです。

お盆というと地方によっては7月のところや8月のところが
あります。

8月13日~16日(旧暦)―旧盆→満月にかかることが多い。
それは、満月の夜に、先祖が帰ってきて、親しく交流すると
いう話があるからです。

7月13日~16日―明治になって、グレコリオ歴を明治政府が取り入れました。
旧盆に対して新盆とは言わないので注意。

新盆とは、亡くなって49日以降の初めてのお盆のことを言う。
新盆の時には、白い無地の盆灯篭。
新盆以外のお盆は青い色にお花の柄の物の盆灯篭。

また、亡くなった人は、海や山に住むと言われているので
“流し灯篭”を海や川に流す。

恐山などでは、イタコが死者の霊を身に下ろす。
古来から、山に登るのは神様や霊や精霊がいるかもしれない
との気持ちから山に入る前に一礼して入る。

迎え火と送り火>
迎え火は13日の夕方から焚く。
七夕の語源が精霊棚。精霊棚は、死者を祀る棚の事。
供物を載せる台で弔いをする棚の事。
棚に旗を飾ったので棚旗→七夕。

その精霊棚に先祖が、急いで帰ってきて欲しいという思いを
込めて細身のきゅうりを馬に見立てて作り、

長く留まって欲しい、ゆっくり帰って欲しいという思いを
込めて、太めのなすで牛を作る。

ナスのへたがお顔、きゅうりのへたがお顔となります。
釜蓋朔日(かまぶたついたち)といい、地獄の釜の蓋が開く
日が1日で、地獄の釜が開き亡者が地獄から出て来て
「うれしい!うれしい!」と喜んで踊ったのが盆踊り。

送り火は16日の夕方から焚く。
京都、5山の大文字焼きも送り火で有名です。

それを、盃に写して酒を飲むと不老長寿といわれています。
信仰によって、お盆の捉え方が違う佛教では1日から24日。

閻魔様が、姿を変えて地蔵菩薩になっている。
賽の河原で泣いている子供をお地蔵様が救った。

空海の信仰、大日如来の大日盆は28日である。
信仰によって、お盆の捉え方が違う沖縄は頑として旧盆を譲らない。
エイサーという大きな祭りがある。

沖縄は、ムー大陸なのでムー大陸の祭り事が残っている。
初春と初秋の満月の夜に先祖が子孫の元に帰って来る。
初春はお正月の年神様の祭りになり、初秋はお盆で旧暦では
満月の日に合わせる。

現在はイベントとして使われるが、“盆踊り”“風の盆”は
死者を弔うもので哀愁がある。

昔も今も愛する人が亡くなって弔い、交信したいという
そういう気持ちが形になったものである。
お盆は、棚経参りがされる。

それはお盆の時期に、和尚さんが檀家を回り、お経をあげる事。
和尚さんの掻き入れ時。仏教イズムされている。

ちょっと話は変わりますが・・・
先日、説子先生と理事長の御友人の義寛さんが、沖縄の
メカルシと日本古来の能の羽衣伝説をオムニバス形式の見せ方
(沖縄のメカルシと能の天の羽衣を交互で演出することで双方の
特徴がより明確に表現される手法)
をする公演を演出され、説子先生は日本の美意識の高さを
改めて感じられたそうです。

メカルシは沖縄の伝統の能で音と踊りの組踊。
言ってみれば全てが土臭い香りのメカルシと日本の美の伝統の
極致洗練された能衣装と
技能の美しい“能”が交互に演じられる。
このオムニバス形式だからこそよく観られて面白かったと話して
くださいました。
※メカルシ(沖縄)=羽衣伝説(日本)

沖縄人は絶対に戦わない。同じく縄文人も絶対に戦わない。
日本の心のグレードが高いので縄文をベースにした多民族の
コスモポリタンだからなのでしょう。

それは、世界の中の日本と同じ。根底的に争いたくない。
戦わずして相手の意図を汲ませていく。

これは、沖縄が世界の中の日本の位置と同じです。
ただ、日本はより大陸の影響を受けているのです。

世界vs日本に対して、ちょうど日本vs沖縄と同じ関係に
なりますね。

沖縄のほうがより、牧歌的で本土の人に経済でも、負けて
しまいます。
舞踊のなかにそれをはっきりと見ることができました。

お盆の時は、絶対に喧嘩をしてはいけないと家長が教えました。
ご先祖様が来ている時くらいは、争いごとを見せるのは
ご先祖に対して失礼なことなので、お互いにパッと引くこと。

大いなる者がご覧になられていると言う事を子供に教える
ことが大切です。

見苦しい争いごとを見せることはご先祖に対して、もっとも
無礼なことなのでしょう。

本来は13日~16日は旧盆。14日が満月。
震災で亡くなられた方、先祖に対してふりかえる大切な日に
なります。

さくら会定例会では、先月『家紋』、今月『お盆』の話を
お聞きしましたが、全くこういう事を知らなかった。(参加者感想)

先祖代々伝わってきたのが途絶えてしまう。
お母さんの教育が大切。全ての事は女性に関わっていくと
言えます。

いかに年配者の知恵が若者に伝わっていないか。
正に集団IQを上げることが大切です。
お盆のしつらえをしている時、親子はよく話をします。
伝える良い機会です。

御先祖様の話とか、精霊棚に飾る精霊馬のきゅうりも
「これが足で・・」など。

こういった行事をやると見えないことがあるんだという事が
わかる。見えないものがあるからこそ大いなる者に対して
謙虚になれるのです。

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